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だんだん日差しが春めいてきたら、野草が芽吹く季節。 栽培された野菜と違って野草の旬は短く、新鮮なものはこの季節にしか食べらません。この時期が来ると一度は口にしたくなるのは、特徴のある風味が懐かしい思い出と結びつくからでしょうか。
日本人にとって野草は、昔から馴染み深いものでした。 平安時代、季節の節目を祝う行事にのひとつに上巳(じょうし)の節句がありました。現代の桃の節句(ひな祭)の原型とされています。この日、人々は野山で薬草を摘み、摘んだ薬草で体の穢れを祓い厄除と健康を願っていたそうです。 桃の節句といえば草餅。 現在、一般的に草餅に使用される野草はヨモギですが、かつては春の七草のオギョウ(ゴギョウ)として知られる母子草を使用していたそうです。ヨモギに変化した理由には「母と子を杵で搗くのは縁起が悪いから」「ヨモギのほうが色がきれいだから」など諸説あるようです。
ヨモギは、草餅だけでなく混ぜご飯、お味噌汁、天ぷら、パン、煎じてお茶にまで幅広く料理に活用できます。 旬の新鮮な生葉で作ったものは味・香りなど特に格別ですが、保存にも適する野草でもあります。 余ったら、茹でて刻み冷凍したり、生葉のまま乾燥させたりして保存しましょう。冷凍する時、小分けにしておくと、さっと取り出せて便利です。 乾燥保存には保存するスペースが多く必要ですが、押し花のように重しをして乾燥させるとかさばらず、省スペースで保存できて便利です。 新聞紙とヨモギの間にネピア・インザキッチン キッチンペーパーを挟んで重しをすると、衛生的でいいですね。
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