この段階で、おむつの重量と容量はプラントへ投入する前の3分の1、水分も10%未満に減少。形状はティッシュを細かく
ちぎったような状態で、このままでも燃焼は可能だが、成形機でペレット化すると、体積はプラント投入前の約11%まで圧縮できる。パルプ含有率が60%以上なのでバイオマスエネルギーだ。 専用のボイラーを導入すれば、5000kcal/㎏の熱量が得られる。木質ペレットよりも1000kcal/㎏高い熱量だ。これでエコリサイクルが完成する。
「大型SFD機のランニングコストは、メンテナンス費用込みで20〜22円/㎏です。多くはガスと電気代。今後高騰する処理費と比べれば経済効果を十分期待できます」と、スーパー・フェイズの木村社長は語る
SFDシステムは、大型機、中型機、小型機の3種類。施設や自治体からの問い合わせが増えている
このたび、多くの方々のご協力、ご賛同を得まして、このようなシンポジウムを開催させていただくことができました。また、たいへん多くの方にお集まりいただき、感謝申し上げます。
紙おむつは、1970年代に普及し始めました。いまでは子育て、介護になくてはならないものとしてご使用いただいておりますが、一方では、ゴミの処理というやっかいな問題に直面しております。日本はもちろん、世界中がこの問題に頭を痛めているのが現状です。弊社は紙おむつメーカーとしてこの問題と向き合い、真剣に考えてまいりました。
王子ネピア株式会社 社長/清水紀暁
このシンポジウムでは、7名の方に、それぞれのお立場から貴重なお話を聞かせていただき、私たちも勉強させていただきたいと思っております。使用済み紙おむつを安全に衛生的に処理し、燃料として再利用する仕組みをご理解いただけたらと考えております。