東ティモールでのトイレの普及と衛生環境改善の活動は急速に進み、2024年までに屋外排泄をなくし、全国で衛生的なトイレを取り入れることが国の具体計画として決まりました。
これをもって「nepia 千のトイレプロジェクト」はスタート以来の役割を達成し、活動を終了させていただくことになりました。
「千のトイレプロジェクト from 2008 to 2021」
13年間の成果
13年間で、約13万4,000人の子どもと家族が
衛生的なトイレを使えるようになりました。
2008年から2020年の間に、
5歳未満の子どもの死亡率が約36%改善しました。
死亡率推移の出典:「ユニセフ 世界子供白書2021 -子どもの死亡率に関する指標」より ※2021年11月現在(建設中のトイレを含む)
「千のトイレプロジェクト」とは
ネピアは、2008年から、毎年キャンペーン期間を定め、その期間中の対象商品の売上の一部を寄付し、ユニセフの活動を支援してきました。東ティモールは、2002年に独立したばかりの若い国。農村部は特にインフラが整っておらず、屋外排泄が原因で、下痢をはじめとする病気になり、命を失う子どもたちも後をたちませんでした。しかし、プロジェクトの活動期間を通じて子どもの死亡率は低下。長年みなさまにご協力いただいたこの活動が、この度、東ティモール全土にトイレ普及(2024年までの計画成立)という形で実を結び、衛生環境の改善へとつながりました。
プロジェクトメンバーの声

ビラール・アウラン・ゼブ・ドゥッラーニー
ユニセフ東ティモール事務所代表
長年賜りました揺るぎないご支援に心より感謝申し上げます。


早水 研
日本ユニセフ協会専務理事
これまでのご支援は確実に実を結び、現在では2024年に達成の見通しを掲げられるようにまでなりました。


久木田 純
元ユニセフ東ティモール代表・関西学院大学教授
多くの子どもたちの命と健康がまもられてきたことに、当時のユニセフの所長として深く感謝します。


小林 紀晴
フォトグラファー
いつしか、東ティモールへ子供たちを撮りに行くことは私のライフワークになっていました。


並河 進
コピーライター
マーケティングで人の命が守れるんだ、と誇りに思えるプロジェクトでした。


佐藤 邦子
通訳 元現地NGO
千のトイレプロジェクトで初期の頃、現地通訳に関わらせていただきました。

Message Movie
2017年制作 撮影:小林紀晴 歌:Yae